簿記とは
簿記とは、取引を会計帳簿に記録し、その会計帳簿に基づいて決算書を作成することをいいます。英語ではブックキーピングです。
ブック(会計帳簿)をキーピング(記帳)するという意味になろうかと思いますが、ブッキング(booking)という説もあるようです。
決算書作成も簿記
ちなみにですが、簿記は仕訳して会計帳簿に記録するところまでだと考えている方が多そうですが、実は簿記とは、会計帳簿を作成するところまでではなく、決算書を作成するところまで含めて簿記です。
現代においては会計ソフトが当たり前に普及しているため、取引を会計ソフトに入力するだけで自動的に決算書(決算修正前決算書)まで作成してくれるなど色々とかなり便利になりましたが、本来は決算書を手書き手計算で作成するところまでが簿記の守備範囲でした。
実際、簿記の試験で総勘定元帳から試算表に転記したり、合計試算表から決算書を作成することも試験範囲になっていますよね?
単式簿記と複式簿記
簿記には複式簿記と単式簿記があります。
- 複式簿記(ダブルエントリー ブックキーピング)
- 単式簿記(シングルエントリー ブックキーピング)
後述していきますが、単式簿記は不完全な会計帳簿の記帳方法です。しかし、必ずしも全ての法人や個人事業者が複式簿記を採用する必要はなく、不動産所得しかないような小規模な個人事業者であれば単式簿記を採用している場合が多いです。それでなんら問題ないです。
複式簿記の記録対象
複式簿記が記録の対象とする取引とは「企業が行う経済活動でお金に換算できるもの全て」となります。
したがって複式簿記による会計帳簿には企業が行った取引が漏れなく網羅的に記録されています。